iPadの評価いろいろ(vs. Kindle編)
iPadの発表以降、評価記事やコメントで盛り上がっている。Kindleを持っていないので、あくまでも世の中の評価と自分の意見をまとめただけです。
今回は vs. Kindle:ブックリーダーとしての評価について
(1) ブックストア
ものすごい勢いで電子書籍の売上を伸ばしているAmazonのブックリーダーであるKindle。米Amazonは先週末に現在$9.99で販売されている電子書籍の値上げを求めていた米国大手出版社のMacMillanの電子書籍販売を一時中止するなど、出版社とAmazonが対立している(記事)。
Amazonは書籍市場での支配力で電子書籍の仕入れ値をかなり低めにさせているらしいが、今回発表されたAppleの電子書籍ストアであるiBooksストアではAppleは3割のフィーを徴収し、価格は販売側が自由に設定できるiPhoneアプリと同じエージェントモデルとなると報道されている。
で、日本はどうか。日本では出版社側の抵抗勢力が強いらしく(笑)、現時点ではAppleの日本語iPad製品紹介ページにiBooksアプリの紹介もなく日本の書籍を販売するiBooksストアはしばらく登場しないのではないかと言われている。(ちなみに日本向けにも販売開始されたKindleでも日本語書籍は購入できず)
現在既にiPhoneアプリで動作する電子書籍はAppストアで販売されており、iBooksで採用が予定されているePubであればiPadでも 読める。PDFももちろん大丈夫でしょう。「ブラックジャックによろしく」の佐藤秀峰は既に「新ブラックジャックによろしく」のオンラインコミックネット で販売を始めており(記事)、 そういう作家は電子書籍に及び腰の出版社をスルーしてiPhone独自に出版が可能だ。
小飼弾さんがマンガとiPadの相性の良さを指摘す る前述のエントリーを読み、世界的にもある程度の市場があるMANGAの世界展開が加速の起爆剤になったら良いなと思ったりした。
(2) モノクロeインク対カラー液晶
iPhoneと比較したKindleのブックリーダーとしての優位性を語る記事では目にやさしいeInkの画面を指摘するものが多い。省電力のeInkの方が電池の持ちもKindleの方が圧倒的に長い。
最近は技術書はpdfのeBookをダウンロード購入することが多くなり、何百ページをパソコン画面で読むのがつらい。自分が読む技術書やビジネス本だとネットで調べたいものが頻繁に登場するのでブックリーダーとしてしか動作しないKindleでは用途的に不十分だ。
Kindleも所有する小飼弾さんはブログエントリー”「大きめのiPhone」がむしろ日本でこそブレイクする理由”で:
Kindleの白黒画面は意外と行ける。が、悲しいかな白がグレーすぎる。雑誌の代わりにはなるかも知れないが、単行本の代わりとなるのには無理がある。
それに対しiPhone(iPadの画面サイズを想定)だと
紙ほど精細ではないのだが、ほとんどそれを感じさせない。特にカラーの場合、紙より発色がよい場合さえあるだろう。
と書いている。
(3) 操作性
iPadのようにタッチ認識でページをめくることができる方がいいと思うのだけど、next/previousボタンがいいと書いているKindle擁護派もいるのでこれは好みなのだろうか。
(4) 将来的なコンテンツの変化への対応
本、CD、DVD、という物理的なメディアの「マルチメディア融合」が今後どんどん進むことを考えるとブックリーダー機能限定だと開発者的には面白くない。(笑)
自分で書いていてなんですが、Kindle/Amazonのビジネスに対するインパクトがでかいのでそれが話題にのぼるけれど、iPadとKindleとの比較というのはiPadの一面との比較で、iPadそのもののインパクトはもっとでかい。
ということで、続きは後日書こうっと。
< 追加 >
日経ビジネスオンラインにいい記事が載ってますね。


